マンガ・イラスト「Long Hot Summer」

レペゼン横浜からマンガの制作をメインに、たまに映画や音楽のことをゆる〜く毎日更新してます。

映画「君の名は。」の感情の流れの素晴らしさ

映画「君の名は。

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ここまで売れるとは思わなかった作品。10億か15億ぐらいの中ヒットぐらいしか想像がつかなかったし。
特に。賛否両論あるけれど、そこも含めていい作品だと思う。
否の意見のほとんどは、説明不足とかよく分からないとかディテールがおかしいとかそういう意見がほとんどだ。でも、そこの部分は観客が自分の中で考えて補完してねと作ってるところだし、本当に伝えたいメッセージと関係ない。

映像がリアルな分、リアリティラインが高くできて、逆に目に付く部分もあるかもしれないが、

新海誠監督が、人間の感情を言葉以外で描くことをやりたい。ただ金儲けのためだけに作った作品じゃなく、売り上げを考えつつも表現したいからできた比率が高いうえでできた作品だし、表現方法が自分の考えと違ったり、おかしいぐらいで批判するのはどうかと思う。
でも、エヴァみたいに観客が考えられる余地がある作品だから、こんなに賛否両論もある評価される作品なんだろう。

  • 全編、主人公の2人のモノローグは客観的にのみ表されていて、本当の感情はすべて仕草で表現されている。この作品は、好きな気持ちや感情を言葉で表さずに、演出だけで分からす方法をとっており、それは人によっては感じ方が違う作品に仕上がっている。(どストレートに分かるけど)
    いうなれば、観る人の男と女によっても全く違う感じ方をすると思う。
    男は言葉で言わないとわからないし、女は複雑な感情を感じることはできるけど、言葉にするのは下手だし。
    だから、直感的な感受性が働きやすい女性客が多いのもなんとなく分かる。(後日みた新海作品は本当に感情の描きが素晴らしい。)

 

  • 例えば、ヒロインの三葉とオヤジの最後の場面も、2人がどうなったかがはっきり語られていないが、話の結果と、その前の演出で、今までオヤジから逃げていたヒロインが初めて向かいあって説得したと分かるように演出されている。
    それは、最初のシークエンスで、市議会議員の候補で演説しているシーンとつながる。
    オヤジが嫌で逃げるヒロインに、「胸張って」歩けとオヤジ。
    胸を張ってオヤジに向かい合えなかった三葉が、最後にオヤジに胸を張って向かうからあのシーンは泣ける。そういう感情の演出が伏線として、気づかないようにできてるから最高。

 

  • また、 2人の主人公が最初に、携帯の日記のみで気持ちを伝えあうのもいい。
    目の前の存在をないがしろにしつつある人間関係において、映画では、否が応にでも、お互いが「話したい」と思える状況にお互いをうまく展開するしうまくいかない。だから、ラストにちゃんと記憶が薄いなかでも、存在を認識して声をかけるシーンでは泣ける。

 

  • あと、主人公がリア充とかいう意見もあったが、自分はどこも感じなかった。
    憧れの先輩にはふられるし、変人みたいに見られるし、デートでうまくしゃべれないし。好きな人の記憶にないし。
    就職活動がうまくいかずにフリーターだろうし。あげく、憧れの先輩に幸せになりなよと言われるし。
    ダメダメだから最後の最後に勝つエンドはぐっとくる。デートでのダメなあるあるが見ていて大変身に染みやす。。


いろいろあるけど、人がなんにも言わない映画なんてどうでもいい映画で、批判も肯定もなんか心に残る映画が観て時間を無駄にしてない最高の作品だと思うのでコレはオススメ。


オマケ。
作品に便乗して、話題作りの有名人は、悲しきかな考えが浅い。バカでもわかるからヒットしたとか、自分が馬鹿じゃないことを誇示するためにいう馬鹿。いろんな批判も自分を上げるために話題のものを貶すとか。

批評家とかこういう感想をみると、やっぱり男は良い意味で表面上でしか見られない哀れだとみえる。

そんな中、南海の山ちゃんなんて、観ていた隣の席のカップルのイチャつきを話芸でからめて作品にしているし、天才や。

 

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